BLUE DREAM

夢見がちな(現実逃避が得意な)女子大生のゆる〜い独り言。

「みんなと一緒なら怖くない!」その考え方、危険かも。

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アナタには こんな経験ありませんか?

 

車通りの多い道路を渡るとき、

1人だと怖くて中々渡ることができないけれど、

誰かと一緒だったら安心して渡ることができた、という経験。

 

誰かの後を歩きながら、

アナタは心の中で こう呟いたのではないでしょうか。

 

( みんなと一緒なら怖くない ! )……と。

 

確かに、車通りの多い道路を渡るときは、

たった1人で渡るよりも、数人で一緒に渡る方が心強いですよね。

 

また、いつも賑やかな公園に出かけるのには

何のためらいも感じませんが、

 

 昼間から人っ子ひとりいない公園に出かけるのは

ちょっと気が引けちゃいますよね。

 

 

「やっぱり みんなと一緒の方が安心なんじゃないか!」

 

 

……でも、ちょっと待って!

 

 

場合によっては、その考え方が

アナタの命を危険にさらしてしまうかもしれないんです!

 

 

ちょっと想像してみてください。

 

                               

 

平日の、人気のない時間帯、

アナタは1人でショッピングに出かけることになりました。

 

驚きの人の少なさ!

自分以外、周囲に誰もいません。

 

アナタは1人で優雅にショッピングを楽しんでいましたが……

 

なんと突然、店の火災警報器が鳴り始めました!

 

さあ、アナタなら どうしますか?!

 

 

もちろん、最初はビックリしますよね。

それからは、非常口を探したり……

自分の命を守るために、何かしらの行動に移るはずです。

 

                               

 

では、ここで、

火災警報器が鳴る前に時間を戻してみましょう。

 

                                

 

もし火災警報器が鳴り始めたとき、

周囲に人がたくさんいたら……。

 

 

アナタはどんな行動を取ったでしょうか?

 

 

周囲の人は誰1人動こうとしません。

 

アナタはそれを見て、

 

( 誰も逃げていない…… )

( 自分だけ慌てて逃げるのは恥ずかしいな )

( もう少し様子を見てからにしようかな )

( もしかしたら誤作動かも…… )

 

怖いながらも、

こんなことを考えるのではないでしょうか。

 

周囲の人はみんな落ち着いているように見えますが、

実は、みんなアナタと同じように、

内心ビビっているんです。

 

それなのに誰1人として動こうとしないのは、

みんなアナタと同じことを考えているからです。

 

                               

 

1人のときは、迷わず逃げるのに、

周囲に人がいるだけで逃げなくなってしまうのは何故でしょうか?

 

 

多くの人は、人前で自分を「冷静沈着な人間」、

つまり「落ち着いた人間」であるように見せたがる傾向があります。

 

逃げようかどうか迷っている人が、

そのような「落ち着いたフリをしている人」を見て、

まだ逃げなくても良いかな、と思うようになります。

 

この連鎖が広がり、警報が鳴ったにも関わらず、

誰も逃げようとしない状態が生まれてしまうのです。

 

 

このように、どう行動するべきか迷ったとき、

多くの人がやっていることは正しい、と思ってしまうことを、

 

心理学用語では「社会的証明の原理」といいます。

 

 

 

1人だけスタコラ逃げ出すのはカッコ悪いという

思い込みがあるのかもしれませんが、

 

火の手が迫ってから血相を変えて逃げ出す人の方が、

よっぽどカッコ悪いのではないでしょうか。

 

 

警報が鳴ったら逃げる!

落ち着いたフリをしている人たちなんて、気にしてちゃダメです!

 

「みんなと一緒にしてたら危険だ!」

 

この考え方は火災の時だけでなく、

地震や洪水や津波などの警報が発せられた時にも必要になってきます。

 

たった1人でも良いんです。

逃げるなり、安全な場所に移動するなり、

適切な行動をとってください。

 

アナタ1人が逃げることで、

他の誰かも逃げ始め、

1人、また1人、と逃げる人が増え、

最終的には、周囲にいた人がゾロゾロと逃げ始めるかもしれません。

 

 

一体、何が起きたのでしょうか?

 

 

アナタが逃げたことで、

逃げようかどうか迷っていた人が、逃げやすくなったのです。

 

つまり、

さっきまで逃げない人に味方していた「社会的証明の原理」が、

今度は逃げる人に味方したんですね。

 

 

 

熱心に語っていたら

ついつい話が長くなってしまいましたが……

 

結局、何が言いたかったのかというと、

 

みんなと一緒なら怖くない、という考え方は、

必ずしも「正しい」とは言えないんだよ、ってこと。

 

 

「みんなと一緒なら怖くない!」

「みんなと一緒にしてたら危険だ!」

 

 

この2つの考え方を、その時々の状況に合わせ、

かしこく使い分けられるようになりましょう!

 

警報が鳴ったら「すぐ避難」ですよ!

 

 

では!

 

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P.S.

 

今回取り上げた「社会的証明の原理」は、

『影響力の武器』という本で詳しく紹介されています。

 

この本には「社会的証明の原理」の説明だけでなく、

この原理を悪用する人から身を守る方法なども書かれています。

 

とても興味深い本です。

 

この記事を読んで少しでも「面白いなぁ」と思った方は、

ぜひ『影響力の武器』を手に取ってみてください。

 

読んで損はしないオススメの1冊です。