線香花火に秘められた意味とは
こんばんは!
お盆の期間中は、父方と母方の祖父母の家に遊びに行っていました。
私は今年で20歳。
久しぶりに会う大人達に「大きくなったねぇ」と言われました。
私だけでなく、
昔、一緒に遊んでいたイトコ達も、みんな大きくなりました。
現在、遠く離れた場所で働いているイトコもいます。
大学受験を控え、日々勉強に励んでいるイトコもいます。
そんなこんなで、祖父母の家に行っても、
以前のように、イトコ全員と会うのは難しくなってしまいました。
昔は、大人数集まれば、夜にみんなで庭へ出て花火をしたものです。
スーパーで売られている花火セットを2袋くらい買って、
庭の真ん中にロウソクを1本立て、
その周りをみんなで囲み、
蚊に刺されながらも、ワイワイ元気に騒いでいました。
楽しかったなぁ〜!!!
今ではもう、遠い昔の思い出になってしまいましたが……。
楽しい楽しい花火タイム。
最後の〆は決まって「線香花火」でした。
線香花火って、綺麗ですよねぇ〜!
日本の夏の風物詩。
線香花火は、他のどの花火よりも地味〜な燃え方をします。
でも、派手に燃える花火より、美しく燃える線香花火の方が、
私は好きです。
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線香花火の燃え方は「人の一生」を表している
線香花火の燃え方は、他の花火に比べると特徴的ですよね。
火をつけて、少し経つと火花がパチパチ。
火花の散りが激しくなったかと思えば、
だんだん静かになって、最後はポトンと地に落ちる。
そんな線香花火の燃え方は「人の一生」を表しているのだそう。
私も、今日初めて知ったんですけど、
なんと、線香花火の燃え方には、段階ごとに名前が付けられているそうなんです。
【 線香花火の燃え方 】
① 蕾 着火すると直径5mm程度の火球(玉)ができる。
炭素の燃焼により気泡ができては破裂し、
再び火球の形に戻るを繰り返すため、火球が震えて見える。
② 牡丹 火球内の燃える火薬が、温度上昇により液体状に。
火球が破裂した時の表面張力で生じた流れに沿って火花が飛び出す。
③ 松葉 火花がより多く、激しく散って、松葉のように見える。
④ 柳 火花が低調になる。
⑤ 散り菊 消える直前。
火花が分裂しなくなり、火球は落ちたり、燃え尽きたりする。
(Wikipediaより)
こうやって線香花火の燃え方を眺めていると、
たしかに、人の一生に似ている ような気がしてしてきませんか?
線香花火は「迎え火」としての役割も果たしている
夏といえば「夏休み」。
そして夏休みといえば「お盆」ですよね。
年に1度のジャパニーズビッグイベント「お盆」。
お盆に入ると先祖の霊を迎え入れるために、
各家庭で「迎え火」を焚きます。
線香花火は、その名のとおり、
「迎え火」としての「線香」の役割を果たしているのだそうな。
お盆は、故人を思い出し感謝するための「大切な行事」です。
線香花火の火花を眺めながら、
ご先祖様のことを思い出すようにする習慣をつけると良いのかもしれませんね。
線香花火をしているとき、毎回こう思います。
「終わらないでほしい」
「少しでも長く燃え続けていてほしい」と。
それは、私の、
「どんどん年老いてゆく祖父母に対する想い」に似ています。
しかし、どんなに強く願えども、
火花はいつまでも散り続けるわけではないし、
人はいつまでも生き続けるわけではありません。
あの線香花火の儚さは、
人の一生の儚さを表しているのかもしれませんね。
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