BLUE DREAM

夢見がちな(現実逃避が得意な)女子大生のゆる〜い独り言。

"明るい太宰治"が好きな人に是非読んでほしい『東京人7月号』

「いちばん好きな小説家は?」

と尋ねられたら、私は

太宰治!」

と即答するでしょう。

 

高校生のときからずっと、彼と彼の作品に夢中です。

 

そして、本日6月19日といえば……

太宰治の誕生日ですね!

 

今年で没後70年。

そして来年は生誕110年です。

三鷹も青森も、さぞかし盛り上がっていることでしょう!

ぐぬぬぅ! 行きたい! でも……遠い!!!(九州在住)

 

近所の書店、

太宰さん推しの店員さんがいらっしゃるのか、

6月に入った途端、太宰さん関連の本が

目立つ場所にズラリと並べられていました。

 

薄っぺらい財布を開き、

ついつい買ってしまったのがこちら!

 

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『東京人2018年7月号』です。

 

"没後70年、やっぱり太宰が好き!"

という可愛いキャッチフレーズが1番に目に飛び込んできました。

 

 

 

太宰治が好き!って言うと、

微妙〜な反応が返ってくることが多いんですよね……。

 

読書好きな友達に言ってみると、

「暗いよねぇ……」「ヤバい人」

「あんまり好きじゃないかな」

「読んだら死にたくなる」

人間失格読んだだけ」

だなんて言葉が返ってきます。

 

太宰治に対して暗くてヤバいイメージを持っている人が

結構、多いんですよね。

 

私が太宰治の小説を本格的に読み漁り始めたのは

大学受験直前期。

学校で読んでいると、先生から

「受験前に太宰を読むのはやめなさい」

だなんて渋い顔で注意されちゃいました。

 

私の両親も太宰さんに対して、

あんまり良いイメージを持っていなかったみたいで、

「何か深刻な悩みでも抱えているの……?」

と、めちゃくちゃ心配されたりして……。

 

当時の私は、そんなみんなの反応が、

不思議で不思議でたまりませんでした。

 

だって私は太宰さんに対して、

そんな暗くてヤバいイメージを持っていなかったんですから。

 

「すごく優しくて、すごく面白い人」

 

これこそ、私が持つ太宰治のイメージでした。

 

太宰治文学について語り合える仲間が欲しい!

そんな思いから、読書好きな友達に

太宰治の魅力について話してみたりしましたが、

結果はどれもイマイチ。

 

打ち明けるたび露わになる意見の食い違い。

「彼の本当の魅力を知っているのは私だけで良いんだ!」

だなんて勝手に思い込み、自分を励ます一方で、

「もしかして、私がどこかズレてるのか……???」

と、怖くなることもしょっちゅうありました。笑

 

そんな不安を一瞬でかき消してくれたのが、

今回購入した『東京人2018年7月号』。

 

没後70年ということで今月は太宰治特集です。

太宰治をよく知る人が、太宰治について語っています。

彼ら彼女らが語る"太宰治"。

そこには間違いなく

"明るい太宰治"の姿がありました。

……ホッとしました。

救われたような気持ちでした。

代表作を数冊しか読んでいない人に比べると、

説得力が段違いです。

 

彼の作品を多く読んだ人であれば、

彼が持つ面白さ、

ユーモアのセンスに気づいておられるはず!

そんな"明るい太宰治"が好きな方に、

是非、読んで欲しい1冊です!

 

 

 

何をどう読むかは個々の自由なので、何とも言えませんが、

人間失格』や『斜陽』を読んでギブした人を見ていると、

他に面白い作品もあるのに……勿体無いなぁ、と残念に思います。

太宰治の代表作はジメジメっとした話が多いから、

そうなってしまうのも仕方ないとは思いますが……。

他の作品も読んでみれば、きっと、

暗くてヤバいイメージが、ガラリと変わるはず……!

 

平成最後の! 6月19日が終わります!

太宰治先生、おめでとうございました!

来年の6月19日こそは……三鷹に行きたい……!

 

 

 

東京人 2018年 07月号 [雑誌]

価格:929円